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以前から「どうも何か変だ」と漠然と思っていた、手話コーラス。
あまり興味がなかったので、長らくそのままにしてきましたが、ふとしたきっかけから手話コーラスを調べてみました。そうしたら、いろいろと問題があることがわかってきました。調べてみてわかった事を聴覚障害者関係の方々に知識を共有してもらえれば、とここにまとめました。意外と知られていなかった事実を明らかにし、手話コーラスのありようを考え直すきっかけにしていただければ、と思います。
手話歌や手話コーラスについてのきちんとした情報を求めているのでしたら、「手話コーラス」よりも「手話歌」で検索することを勧めます。「手話 歌」と区切って検索する人がけっこういますが、「手話歌」と区切らない方が検索結果の精度が良いです。最近の動向を知りたければ、「手話ライブ」も試してみてください。
なぜ「手話コーラス」では良くないのかというと、簡単に言えば次の二つの事情があるからです。
[追記:2007年9月1日]
利益誘導をはかる人たちは、今は大部分が「手話ソング」に移りました。従って、「手話ソング」で売っていて、かつ「手話ライブ」を無視しているサイトは要注意です。「手話ソング」を使ってても、「手話ライブ」にも取り組んでいるサイトなら大丈夫です。利益誘導をはかる人たちは、なぜか「手話ライブ」を敵視していますので。
[追記:2009年2月12日]
ふと思いついて調べてみたら、やっぱり「ゆずり葉」も利益誘導をはかる人たちの禁句になっているようだ。初めはちらほら取り上げていたが、最近では全然取り上げなくなっている。映画「ゆずり葉」、絶好の偽善の口実になりそうな気がするのだが、手話ライブがからんでおり、しかも堂々と「手話歌は嫌いだ」と言うろう芸術家たちが作った映画だからなのだろう。
[追記:2009年6月9日]
手話コーラス・手話歌・手話ダンス……似てるようで、それぞれ違う。
このサイトで使う用語をきちんと定義しておく。
なぜマンガの話から始めるのかというと、ここはもともと聴覚障害者マンガのサイトだから。マンガに出てくる手話コーラスをチェックしてみたら、こうなった。これがきっかけです。
手話コーラスについて、けっこう間違った考え方をしている人が多い。聴覚障害者の中でも誤解があるし。ズバリと本当のところを書きました。でも、手話コーラスやってる人には嫌われるだろうなぁ。(^_^;
日本の手話歌と手話コーラスがどうやって誕生したのかは、意外と知られていない。この起源をここに明らかにする。
コンテストが手話歌・手話コーラスに対してもたらされた影響は、案外大きなものがある。だけど、このコンテストについての記録は意外にない。
手話コーラスの停滞は二十年以上にもわたっている。この停滞を一掃するために、あえて手話コーラスをやっている人たちに苦言を呈したいと思う。
このサイトに、手話コーラス団体による悪質な妨害行為があった。その顛末を記し、これを通して手話コーラスの抱える問題を明らかにする。
実は、悪質な妨害行為は今もなお続いています。やはり、手話コーラスをやっている人によるもので、このサイトの存在が気に入らないようです。
音楽が伝わらない手話コーラスは、三つの誤りを犯している。「今後のための提言」の章をさらに深化した考察。
手話歌に肯定的なろう者がいる。これは、手話によるろう教育の先駆者・高橋潔先生の遺産によるものだ。
テレビを見る習慣が無い僕なので、NHK「みんなの手話」で手話歌が出て来て批判されて中止したという話は、後から知りました。この件についてのツィッター上での議論をまとめたサイトを見つけましたので、ここに紹介します。
「歌う海賊団」の手話歌を拝見しましたが、僕にも手話に見えませんでした。それどころか、字幕表示されてる歌詞と手話表現をチェックしてみたら、歌詞の内容すら表現していないことがわかります。「手話歌は手話にすらなってない」問題はこのサイトでさんざん指摘してきたことなんですがねぇ。
しっかし、問題を「日本手話」「手指日本語」にすり替える詭弁がここにも出てきてるなぁ。手話歌の問題はそれ以前、「手話にすら見えない」ところにあるのに。日本手話を主張するろう者は、ここを攻められて議論を誘導されてしまう事に気づいてほしいもんだ。
どちらも、この「手話コーラスについて調べ、考えてみた」サイトを公開した後で出てきた、新しいウェブページです。聴覚障害と音楽のかかわりについてきちんと学術的に考察している、手話コーラスをやっている人たちにとっても、参考になるサイトです。
最近、「障害学研究 2」(明石書店)が出ました。この中に「日本のろう学校における音楽科教育の現状と諸問題」(加藤晃生)という論文が入っています。学術的な論文ですが、かなり参考になります。
[2007/01/16]
手話コーラスに対して批判的な考え方をしているサイトは、ここだけではありません。探せば、聴覚障害者自身が手話コーラスを批判しているサイトはけっこうあります。
うーん、こうしてみると何かの学問の研究者がけっこういるなぁ。こうなると、手話コーラス擁護派な研究者の見解を見たいものだ。鈴木大介(龍谷大学)とか。
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