手話コーラスについて ↑目次へ
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実は、このサイトに対して、手話コーラス団体による悪質な妨害行為がありました。このことについてしばらく伏せてきていましたが、そろそろ公開したいと思います。
このサイトに対する妨害行為が、どういう経緯でおこなわれていたのかを説明します。
実は、以前に手話コーラス団体に対する挑発的な文章を書いたことがあります。これを書いた当時は、「手話コーラス」で Google 検索すると自分のページ「最初の手話コーラスマンガ」がトップに来ていたのです。
別にねらってやったわけでは無いのですが、調べてみると、手話コーラスについてきちんと解説したサイトが他に無いのが原因だとわかりました。「こういう活動してます」的なレポートばかりで、「手話コーラス」そのものをきちんと説明したサイトが存在しないのです。ちゃんと説明したサイトが他にないため、結果として僕のページが一位になってしまうのです。
逆に言えば、他のサイトで手話コーラスについてちゃんと説明したページを作ってくれれば、Google 検索結果で一位を取るのは簡単な状態だったのです。自分の「最初の手話コーラスマンガ」は、どちらかというと手話コーラスについて批判的な内容でした。こういうページが「手話コーラス」で検索すると一位に来てしまうってのは、手話コーラスの発展にとってあまり良いことではないと思いました。そこで 2003年7月 に、あえて次の文章を掲載しました。
手話コーラスをやってる奴ら、遠慮せずにオレから検索トップの座を奪い取れ!!
オレはべつにトップの座なんざ欲しくはないんだよ。「手話コーラスやれば聴覚障害者にも音楽がわかる」なんて脳天気なバカ者に読ませるために、ランク上位に入れば十分なんだ。
それに「手話コーラスって何なんだ?」と思って検索する人はけっこういると思うぞ。そういう人にとって、真っ先に目にするのが手話コーラス批判なページでどーする!? そんな人に第一に必要なのは、手話コーラスをきちんと解説したページじゃないのか。そういうページが一番に来るべきなんだ。なぜ、そういうページを作らないんだ!!
こうしておけば、挑発に乗って「最初の手話コーラスマンガ」のページよりも内容の充実したコンテンツを作り、Google で「手話コーラス」検索一位を僕から奪い取る……はずだった。が、そうならなかった。
異変に気づいたのは、2003年8月です。それまで「手話コーラス」一位だった自分のサイトが、いきなり55位に落ちていました。しばらくすると二位までは回復するのですが、一位には他の手話コーラス団体が上がっていました。
そして、この後しばしば Google から「最初の手話コーラスマンガ」が検索されなくなるのです。Google に再登録すると、数日後には検索されるようになるのですが、しばらくするとまた消えるのです。そこで、「最初の手話コーラスマンガ」のファイル CanYouHear.html をそのまま残しておいて、同一内容の別ファイル Kikoemasuka.html を新たに作り、サイトにはこちらを表示するようにしました。
しばらくすると、こちらも Google から消えるようになりました。このことにより、誰かが故意に Google から自分のページを削除している、とわかったのです。何かのトラブルなら、自分のサイトの他のページでも起きるはずなのに、手話コーラスに関するページにだけ起きるのは不自然ですし、手話コーラス団体に対する挑発的な文章を書いた覚えもありましたので、悪意の第三者による削除だと見当がつきました。
代わって一位に上がったのが立派なコンテンツを持ったサイトだったら良かったのですが……そうではなかったのです。見るべきコンテンツなんてほとんどないサイトでした。挑発した時に僕が要求した「手話コーラスをきちんと解説したページ」なんて、どこにも無いサイトだったんです。「こんな貧弱なサイトがなぜ一位に上がれるんだ!?」イヤ、見た目はキレイなんですよ。でも Google は見た目のキレイさで検索結果を一位に上げるわけがないんです。あくまでも内容優先です。
これがちゃんとしたコンテンツを持ったサイトだったら、「よしよし、これで僕も文句なしだ」とすんなり引き下がれたのですが。
そのサイトの内容はこちらで保存してありますので、お目にかけるのは簡単です。しかしデザインに特徴のあるサイトなので、タイトルや団体名を伏せても、前に見たことがある人にはどこのサイトなのかいっぺんにわかってしまうのです。代わりに、このサイトの不自然さを示すグラフを出します。
2004年4月29日、Google にて「手話コーラス」で検索した時のデータです。上位に来ていた四つのサイトについて、一つ一つのウェブページのランキング順位をチェックしたものです。
Google は通常、一つのサイトについて最大二ページまでしか表示しません。が、内部では一つ一つのページについてランキングのデータを持っています。一つのサイトについて多くのページを表示すると煩雑になるので、フィルタをかけて省略してあるのです。検索した時の URI に "&filter=0" というパラメータを追加してやると、フィルタをかける前のデータが出てきます。
さらに URI に "&start=7" というパラメータを追加すると、先頭から八番目のデータから表示します。この二つのパラメータを使うことによって、一つ一つのページの正確なランキング順位がわかるわけです。
ろくなコンテンツもなく、被リンク数も少ないのにランキングトップとなっているのは、ドアページを不正な手段で操作しているとしか考えられません。「検索エンジンスパム」と言われるものです。中身のないサイトが上位に上がるため、検索エンジンからも嫌われている手口なのです。今では、検索エンジンスパムについて解説するサイトがたくさんできていますので、説明はそちらにゆずります。
検索サイトから削除されたのは、Google だけではありません。2003年9月25日に、Infoseek、MSN、Goo でも検索結果から消えているのを確認しました。こちらの方は、手話コーラスに関するページだけが削除されたのではないのです。なんと、ドメイン全体が削除されていた!! www001.upp.so-net.ne.jp に入っているウェブサイトが、全部無くなっていたのです。
このドメインに入っていたのは、僕のサイトだけではないのです。「川越手話サークル」「横浜コミュニケーション障害研究会」という、聴覚障害者関係でもけっこう大きいサイトが入っているし、他にも個人サイトで聴覚障害や手話を扱ったページがいろいろありました。これらが全部、検索されなくなっているのです。
僕個人への攻撃ならまだわかるのですが、こういう無関係の他のサイトまで巻き込んで削除攻撃をしかけるやり口には、さすがに怒りを感じました。
本当に削除があった証拠をあげます。TOCC/Search という検索サイト担当者に問い合わせて、次の内容の回答を得ています。(TOCC/Search は Inktomi 系の検索サイトで、現在は無くなっている)
2003年9月26日のメール -- → 弊社は、次の場合に限って、削除に応じています。 (1)削除の対象になっている文書の実体が、既に削除されて いる場合。 (2)特定の個人や団体を誹謗中傷する内容の文書に対する 削除依頼の場合で、該当文書の実体が、まだ存在する 場合には、裁判所などによる削除の強制執行命令書の ようなもの(公的文書)をFAXしていただき、削除の処理を します。(ただ、これまで、このケースに該当した事は ありません。) 削除依頼に対する処理は上記のとおりですが、今回のケースに関しましては、 ドメイン(http://www001.upp.so-net.ne.jp)全体が、インデックスから削除されて いますので、一度、調査させていただければと存じます。2003年10月1日のメール -- ドメイン(http://www001.upp.so-net.ne.jp)全体が、インデックス から削除されていた原因に関しましては、調査中ではございますが、 取り急ぎ、インデックスの復活作業を優先させました。
以上から、検索エンジンからドメイン全体が本当に削除されていたことがわかります。原因については、不明なままです。ちなみに、Infoseek、MSN、Goo はいずれも当時は Inktomi という検索エンジンを使用していました。
その状況を左図に示します。去年の八月から今年の十月にかけての、各検索サイトでのランキング値です。複数のキーワードでの平均値を示してあります。2003年10月1日の所でランキング値が大きく落ちているのがわかると思います。インデックスを復活したばかりなので、ランキングが十分に元にもどっていないのです。
※ 2004年4月から MSN のランキングが大きく落ちているのは、今回とはまったく別の要因です(たぶん)。これについては、もう一つウェブページが作れるほどの面白い話が書けるのですが……もう今さら書く気は無いです。僕にはどーでもいいことだし。そもそも、ここは SEO をやるサイトじゃないし。
あいつぐ削除攻撃にはさすがに頭に来ていた僕は、対策を考えました。
Google「手話コーラス」一位に上がっていた、手話コーラス団体が怪しいとは見当がつくのです。しかし、検索結果で一位に上がったことと削除攻撃とは、因果関係があることを第三者に説明できるだけの証拠がそろっていませんでした。これでは、その手話コーラス団体に抗議しても「ウチは知りません、何かの勘違いでは?」ととぼけられるに決まっているのです。
考えた結果、手話コーラスについてきちんと解説したサイトを、自分で作ることにしました。相手が不正な手段で一位を取っているのなら、こちらは正々堂々と公正な手段のみで一位を取り返してやろう、と。手話コーラスに批判的な僕が作るのだから、批判的な色合いをおびたサイトになってしまうのは承知の上。ちゃんと聴覚障害者の気持ちを込めた、本物のコンテンツを作ることにしました。ウソのコンテンツでは、人を引きつけることはできませんから。
妨害行為をしかけている人にも聴覚障害者の気持ちがわかるように作り、その後は良心にゆだねることにしました。
こうして取材や調査を重ねて、じっくりと「手話コーラスについて調べ、考えてみた」を練り上げました。そして open-comm という聴覚障害者関係のメーリングリストにもサイトを紹介して意見を聞き、改良していきました。いろんな人の話を集めて作り上げたものですので、僕一人だけのひとりよがりな内容ではありません。このへんの公正さには気をつかっています。このため思いのほかに時間がかかっており、着手したのが去年の十月で、公開したのが今年の二月末でした。
三月に Google に登録された時は、いきなり一位!
ねらい通り、怪しい手話コーラス団体のサイトを抜きさることができたのです。
一週間以上の間は平穏でしたが、いきなり相手からの攻撃が始まりました。
相手のサイトが一位に上がるとともに、僕のサイトの手話コーラスに関するページを削除してきたのです。
以前は「最初の手話コーラスマンガ」だけの削除だったのですが、今回のは「手話コーラスについて調べ、考えてみた」全ページに対する削除!! しかも、こちらが再登録することで復活させると、間をおかずにすぐ削除してしまうという、執拗な全面削除攻撃になったのです。
どうやら、聴覚障害者の気持ちなど理解しようというつもりは、はなから無いようです。間があいていたのは、攻撃をする準備をしていたのでしょう。
左の二つの図が、削除攻撃を受けていた時の Google 検索結果です。
左側が 2004年3月25日に「手話コーラス」で検索した時の自分のサイト分、右側が同27日に検索した時の自分のサイト分です。"&filter=0" パラメータを追加することで、登録されているページをまとめて表示しました。この上の方に、くだんの手話コーラス団体が上がっているわけです。団体名がわからないように、文字列の下端だけギリギリ残してカットしてあります。
「手話コーラスについて調べ、考えてみた」以下のページが削除されていたのを再登録することで復活したのが25日の状態で、その後27日に五つのページが再び削除されました。明らかに、「手話コーラスについて調べ、考えてみた」以下のページがねらい打ちされています。
ランク外に落ちたのではないことは、Google 八分の確認と対応の方法 で述べた、URI で直接検索する方法で確認済です。本当に Google から削除されているのです。
上図が、自分のサイトの Google でのランキング平均値です。去年の五月から今年の十月にかけて示してあります。2004年3月21日に大きく落ち込んでいるのがわかります。集中的な削除攻撃を受けた痕跡なのです。
あいつぐ削除攻撃に、僕はとうとう Google に訴えました。
ただし、この時点では僕は Google による削除「Google 八分」を疑っていました。そこでより上部、アメリカ本社に訴え出たのです。
素っ気ない自動返信メールしか返ってきませんでしたが……効果はてきめん!! 削除されなくなったのです。
この直後にインターネット関係誌で、Google から削除する手口があるのを知りました。ソーシャルエンジニアリング的な手口で、故意に Google にスパム攻撃をしかけることで目的のサイトを削除させるのです。僕のサイトへの削除攻撃も、この手口だった。こうして、自分のは本当の意味の「Google 八分」ではないことがわかりました。
このことは、Google への再登録が効かなくなっていることでも確認できました。自分のサイトの場合、ページの登録を申請すれば一~二日のうちに登録されるんです。それが登録されなくなっている。これにより、削除攻撃をしかけた相手の手口と Goolge がとった対策の内容がわかりました。
この手口については、これ以上説明しません。悪事を働こうと考える輩に、手口を教えるようなものですので。これだけの記述でも、わかる人にはわかるはずです。もっとも Google はすでにこの穴をふさいでいるだろうと思いますが、確認は取れてないので念のために秘することにします。
[追記] この手口が使えなくなっている確証が取れました。Web マスターのための Google 情報 (現在このページは無くなっています)
このページの「サイトの登録を何度も申請すると、そのサイトは Google インデックスから削除される」についての記述は、以前にはなかったものです。
そりゃ、あれだけハデな削除攻撃をしていたら、いくらなんでも Google にばれるわな……。
後でわかったのですが…… Google 日本語スタッフも、アメリカ本社にいたんですね。日本でのトラブルも、アメリカで処理されていたのでした。わざわざ英語でメールを出す必要はなかったんです。
ただ、手話コーラス団体のサイトは依然として検索トップに上がったままでした。
以前は、削除攻撃と検索トップにあることとの因果関係を説明できなかったのですが、今回は違います。この二つの現象が同時に起きていることを立証できたのです。相手の良心には期待できないことを知ってからは、これを手がかりにして、手話コーラス団体に妨害行為を止めるよう交渉することにしました。
ちょうどその頃は、Google がウェディング社の訴えに応じて、「悪徳商法マニアックス」のサイトを削除するという事件があり、「Google 八分」が本当に起こることが知られるようになったばかりでした。以前なら、削除攻撃を受けたことを他人に説明しても信じてもらえなかったでしょうが、今ならかなり信じてもらえると判断しました。それだけでなく、不正行為を働いたことに対する非難も強くなるはずです。
こういう背景があったので、相手に強く出ることにしました。
最初の FAX では本来の用件は伏せ、手話コーラス団体とウェブサイトとの関係を質問しました。ウェブ担当者の独断で、団体に無断で勝手なことをしている可能性を考えたからです。もしそうだとすれば、その手話コーラス団体も被害者だということになるのです。
が、相手からの返信を見て、ウェブサイトもちゃんと手話コーラス団体と関係があることがわかりました。団体のサイトであるという意味だけでなく、会長も妨害行為のことを知っているという感触を得たからです。
その手話コーラス団体が犯人であることがわかった以上、相手の言い訳にはつきあわずに単刀直入で行くことにしました。
「Google で不正行為をして検索ランキング一位に上げている」「自分のサイトへ削除攻撃をしかけている」この二点を指摘し、こうした妨害行為を止めるよう伝えました。「具体的にどうするかは、これから相談しましょう」
会長は「難しいことはわからないので」と、ウェブサイト担当者に話し合いを引き継ぐことになり、会長から連絡してもらいました。この時点で4月30日。
※ Inktomi への削除については、取り上げないことにしました。削除があったのは一回きりで再現していませんし、手話コーラス団体が関与しているという証拠が無いからです。
5月1日に会長から「旅行中で今日帰るので明日には返事があると思います」とのことでしたが、2日・3日でも担当者から連絡なし。本当に旅行中なのか、こちらにどう対応するか相談中で引き延ばし工作でもしているのか、どちらなのかは不明ですが、すぐには返事がない以上、こちらでもできるだけの手を打つことにしました。
相手の返事を待っている間に「Google 八分の確認と対応の方法」を作成して、公開しました。
今は消えていますが、この時は「削除攻撃をしかけた相手と交渉中」だと書いてありました。このまま無視し続けるなら団体名をここで公開することを示唆していました。このページは大きな反響を呼んだ、自分のサイトでも大ヒットのページですが、元々は相手との駆け引きのために作られたウェブページだったのです。
作っている間に、自分のサイトが入っているウェブサーバにトラブルが起きたことを知りました。
U-Page+閲覧障害復旧のお知らせ (現在はこのページは無くなっています)
「DoS攻撃だな」と直感しました。この時期に、めったにないトラブルが起きるなんてタイミングが良すぎるので、ウェブサーバに攻撃をしかけたのだと思います。早速、会長に抗議のメールを入れました。
その深夜、ようやく相手のウェブ担当者から返事のメールがありました。
担当者からのメールによると「全く身に覚えのないお話」だそうで、返事や対応が遅れたことについておわびしていました。「サークル活動自体に参加できておらず、その他諸事情のため現在サイトの継続もかなり荷重になっている」ため、「サイトの閉鎖は結構前から考えていた」そうで、「近々閉鎖する」ということでした。
内容にいくつか不自然な点はあるものの、閉鎖することを約束してもらえた以上、問わないことにしました。そして五月連休明けに、約束通りサイトが閉鎖されていることを確認しました。
こうして解決に持って行くことができ、緊張の五月連休は無事に終わりました。
どっひゃあ~。_| ̄|◯
次に、この戦いの跡をグラフで示します。
Biglobe の検索サイトは、中身は Google と同じなのですが、検索キーワードに対する PageRank 値をグラフ表示しています。検索キーワードに対する順位以外に、相対的な評価値として Biglobe の PageRank が使えると気づいたのは、削除攻撃を受けた後でした。なので、「手話コーラスについて調べ、考えてみた」で最初に一位をとった時のデータが抜けています。
このグラフで、順位が入れ替わっているのがわかります。通常は、これほど激しくランキング値が上下しません。これが、本当に戦いがあった証拠なのです。
現在、「手話コーラス」検索結果では二位以下に大差がついています。不正行為をしているサイトに対抗して、強力なコンテンツを作り上げた成果なのですが……無関係の他サイトには悪いことをしてしまったな~と思っています。
結局、相手は妨害行為をしたことを認めませんでしたし、こちらも妨害行為をやめさせることを第一に考えていたので、理由は問いませんでした。その後で「なぜこういうことをしでかしたんだろう?」という疑問が残ったのでした。いや、僕の挑発が原因で相手の怒りを買ったのだというのは、わかっています。疑問なのは、「どうしてちゃんとしたコンテンツを作らなかったのだろう?」ということなんです。
だってねぇ、わざわざ SEO 業者に高い金払っていろいろと不正な工作をするよりも、ちゃんとしたコンテンツを作って僕から「手話コーラス」検索トップを奪う方が、ずっと簡単なんですよ。お金もかからないし、自分でやった方が「してやった」という達成感があるし。僕の挑発でも、そうするようハッキリ指示してあるし。
「Google 検索トップを取るなんて、そんな難しいことできるわけがない」と思うでしょうが、できるんです。できるとわかっているから、挑発したのです。
確かに通常なら検索トップを取るのはけっこう難しいものです。が、手話コーラスに関しては、どういうわけか中身のないサイトばかりで、ちゃんとしたコンテンツを作れば簡単にトップが取れる状態だったのです。今では僕の「手話コーラスについて調べ、考えてみた」という強力なサイトができてしまっていますが、このサイトができる前は「最初の手話コーラスマンガ」が一位でした。この程度の内容でも一位になってしまうという、大穴があいているジャンルだったのです。
具体的には「用語の定義」という簡単なページ程度でも、ちゃんと検索結果で上位に上がれます。これだけでは、さすがにトップは取れないとは思いますが。
このページの「手話コーラス」検索ランキングをチェックすると、Google で13位なのです。この上位に「手話コーラスについて調べ、考えてみた」サイトのページが五つ入っているので、もし「手話コーラスについて調べ、考えてみた」サイトがなかったとすれば、「用語の定義」は八位に相当するポジションになるのです。立派に上位です。
なぜそうなるのかというと……この程度の簡単な説明さえ、他のサイトには無いからなんです。
信じられないなら、自分で探してみてください。説明らしきものは見つかるにしても、きちんと内容の整理されたまともな解説なんて、どこにも無いのがわかるはずです。「手話コーラス」は、ウェブ上にちゃんとしたコンテンツがそろっていないジャンルだったんです。
こんなに容易にトップが取れるジャンルが目の前にあるのに、なんでちゃんとしたコンテンツを作ろうとしなかったのだろう……?
この疑問について考え続けたあげく、ようやく答がひらめきました。ひらめいた次の瞬間、情けなさのあまりに全身から力が抜けてしまいました。と言うわけで、特大の失意体前屈をサービス。
_| ̄|◯
答は……「作らなかった」のではなくて「作れなかった」のだと。
ヤツらは、手話コーラスなんかでちゃんとしたコンテンツなんて作れるわけがない、手話コーラスにそんな立派な内容なんてあるはずがない、と思いこんでいたのでした。だから、ちゃんとしたウェブページを作ろうとすらしないで、まっすぐに不正な手段へと走ってしまったのです。
つまりは、手話コーラスをやっている人自身が、手話コーラスを蔑視していたんです。
本当はちゃんとした内容のあるコンテンツは作れる、というのはこの「手話コーラスについて調べ、考えてみた」を読めばわかりますね。批判的な内容ではありますが、それは批判的な考えを持つ僕が作ったからです。この同じ材料で、肯定的な内容のコンテンツを作ることもできるんです。
例えば、歴史の記述では「安保世代のサブカルチャーが起源」のくだりはそのまま使えますし、ろう者の手話コーラス団体のあたりはうまくぼかして黒柳徹子さんを中心にしてまとめ直せば、肯定的な手話コーラスの歴史の出来上がり、です。
作れるのに作らなかった、作ろうとさえしなかった、というのが、まさに今の手話コーラス団体が抱えている問題点を現しているのです。今にして思えば、「中身のないサイトばかり」というのが、まさにコレだったのですね。
実は、くだんの手話コーラス団体のウェブ担当者は、別の所で日記のサイトを持っています。これがあったおかげで、担当者は団体とは離れた別の県に住んでいることがわかったし、担当者からの返事内容に不自然な点があることもわかったのでした。
これを読むと、その担当者は三年間手話コーラスをやっていたのに、手話どころか指文字すら使えないことがわかります。こんな人がなんで手話コーラスやってるんです? まあ、珍しいことではないんですが……こういうだらしない行為ができること自体が、手話コーラスをなめていると思います。こういうだらしない行為を許してしまう雰囲気が、手話コーラス団体にあるわけです。
手話ができないのがあたりまえの手話コーラス団体では、どうやって聴覚障害者の気持ちをくみ上げるのでしょう? 聴覚障害者の気持ちがわからないままで、手話コーラスなんてやっていいのでしょうか?
こういういいかげんな指導をしている手話コーラス団体では、ろう文化を尊重する気持ちすら無いはずです。聴覚障害者を理解しようとしないまま、きちんと手話を学ぼうとしないまま、手話コーラスを形だけでやっているのですから、「手話コーラスなんてたいしたことない」という決めつけになるのです。
これが、「中身のないサイトばかり」になってしまう原因だったのです。
道義的な問題とかいったことは置いといて、わざわざ不正な手段を用いて検索トップを取ったんだから、その手話コーラス団体サイトにはかなりのアクセスアップになったんだろう……という考え方は当然出てきますね。
まず、客観的な数値データを述べます。
というわけで、8件/日 という数値は妥当なところだと思います。検索リストに出せるキーワードは「手話コーラス」しかないのですから。
実際、世の中に公開されているウェブサイトの大半は、一日あたりアクセス件数は一桁しかありません。しかもその手話コーラス団体のサイトには、ろくなコンテンツが無いし内容の更新もしないため、リピーターの獲得にはつながっていないんです。一回見ればそれで終わり、もう二度と来ないのです。
本気でアクセスアップをねらったのだとしたら、8件/日 はかなりお粗末な数字ですね。アクセスアップねらいではなかったのだと思います。「手話コーラス」は、もともとアクセスアップに向かないキーワードだと言えるでしょう。
え、比較のために僕のサイトのデータを知りたい!?
うーん、簡単にすまします。2004年11月のデータを以下に。
僕の挑発が原因になっている点で、僕に落ち度があるのは認めますし反省もしています。が、今回の妨害行為はさすがにやりすぎだと思いますし、二度とあってはならないことです。
しかし、特定の団体だけの特異な行動ではないと思っています。たまたま、不正な手段があることを知っているメンバーがいたからできたのであり、他の団体でも同じようなことをしていた可能性はあると思います。
ですので、本当は検索トップなんてどうでもいいと思っていた僕ですが、今回の件で考えが変わりました。
あえて「手話コーラス」検索トップの座を保持し続けることにします。本当に手話コーラスの今後を考えていただくためにも、あえて批判的なポジションを保ちます。
手話コーラス活動の内容が本物になり、本当に充実したコンテンツを持ったサイトが普通になる日が来るのを夢見て、待ちたいと思います。そういう日が来れば、本当に検索トップの座なんかどうでもよくなるでしょう。
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